今回、レポートするのは、株式会社イワタから発売された、
高級天然毛のオーダーメイドマットレス「Larkowl(ラークオール)」。
このマットレス、なんと2008年グッドデザイン賞を受賞しているのです!
見た感じは、いたってシンプルですが、
赤い飾りふさがポイントになっていてカワイイ。
でも、見た目だけじゃない何かがあるはず!ということで、
編集部スタッフが実物を見に行って、お話を伺うことにしました。
早速向かったのは、『エコプロダクツ2009』という環境展示会。
マットレスとエコってどう関係するのかしら?
そんなことを思いながら会場へ。
会場にはさまざま企業や行政などが出展していて、来場者もすごい数!
まさにエコブームだなぁと思わせる光景でした。
そんな中、「ラークオール」を開発した株式会社イワタさんのブースにお邪魔しました。
イワタさんはなんと天保元年創業の老舗布団メーカー。
元々は羽ぶとんや枕、敷き布団など、どちらかというと和式のものを取り扱われていたのですが、近年ではベッドの愛用者が増え、今までの布団作りのノウハウを活かしてマットレスを作ることになったそうです。
「今までのマットレスはスプリングが入っているので、廃棄が難しいんです。
多くの素材を使っているため、燃やせない。人の手でばらして、細かく分別をしてから廃棄しなければいけません。
以前は行政がやってくれていたのですが、今は規制がかかるところもでてきましたので、産廃業者に頼むしかないのです。
それでは、費用がかかって大変ですし、第一、廃棄物が増える一方です。
そういう点から、後の世代に環境の負荷を残さないように、仕立て直しができる構造にしたいと考えました。
布団はもともと、古くなってくると打ち直しをして、長く使い続けることができるものなのです。」
そうそう。私もおばあちゃんから、昔は布団がへたってくると打ち直しをして大切に使っていたと聞かされたことがあります。
この“仕立て直しができるマットレス”を生み出すヒントになったのが「畳」の積層構造なんだそうです。