前編のお話で、 “エコなマットレス”だということはわかりましたが、実際どのようなものなのでしょう?
前回、ラークオールが畳をヒントにした積層構造でつくられているということはお聞きしました。
畳の歴史は古く、ムシロ状のものを積み重ねて敷物にしたのがはじまりだそうです。
その後、現在の形に進歩し、広く普及したのは日本の気候風土や木造家屋に最適だったから。
これがラークオールの中身。高級天然素材がふんだんに使われている。
この畳の特長を活かし、睡眠環境学的な視点で素材と構造を工夫してつくられたのが「ラークオール」なんですね。
使われている素材はカシミヤ、キャメル、ヤク、ホース、麻の高級天然素材。
これらを積み重ねることで「蒸れない」「揺れない」「暖かい」理想のマットレスが生まれました。
「従来のマットレスでよく使われているウレタンなどのやわらかい素材は、体が沈み込んで姿勢が不自然になり、寝返りが打ちにくくなるうえ、放湿性が悪く蒸れやすいのです。それに比べて天然毛は、保温性、吸湿性、放湿性など湿度調節の性能に優れているので、蒸れずに快適な寝床環境をつくります。」
夏は蒸れにくく、冬は暖かいマットレスは、四季の変化がはっきりしている日本の気候にピッタリですね。
「また、芯材には麻フェルトで包んだポリエステルを使用しています。厚みを出して耐久性を高め、天然毛の積層構造とあわせることで鋼線スプリングにありがちな振動や揺れを解消しました。体の圧力を分散するので寝姿勢が安定し、寝返りも打ちやすいかたさになりました。」
赤い飾りふさは、デザインの美しさだけでなく、機能面でも重要な役割をはたしている。
工夫したのは、上層(体に近いところ)ほど天然毛の繊維が細くなるように積み重ねること。
そうすることで、表面のタッチは柔らかく、重い加圧がかかるところは太い繊維によって支持性(体の重みを支える機能)が発揮されるそうです。
飾りふさの数も、綴じる個所が少ないと中の素材が動いてしまうし、多いとマットレスの肌触りがかたくなってしまう。
試行錯誤を繰り返し、この数に落ち着いたそうです。
個人的に赤色が好きな編集部スタッフは赤い飾りふさがお気に入り。
「赤は邪気を払う色だといわれています。最近ではメンタル的な悩みや問題を抱えている人が多いので、そういうことが眠っている間に少しでも解消されればいいなぁという願いを込めて赤にしました。」
なるほど!単純に赤がカワイイというだけではないのですね!
(※飾りふさは白を選ぶこともできます。)