ハーブの香りで、すっかりセレブ気分の筆者。
目を開けたら夢が覚めるので、
ずっと閉じたままです。
さて、今からは私の優雅な時間ですわよ。
飲んでみました。うす紫の液体。
ふわっと広がる香りは、やはりラベンダー。しかも、ずっと口の中に広がったまま。
味はちょっとクセがあるけれど、慣れたら平気かなという感じです。
眠くはなってこないけど、心地よい気分になります。
ここで思い出したのです。これは昔、独身OL時代に使っていた「目枕」の香りと同じなのです。
「目枕」っていうのは、文字通り目の上にぼってり乗せる小さな枕のこと。
つまりは「ラベンダー入り」の「目枕」を使っていただけなのですけれど、あれは相当にお気に入りアイテムでした。
横を向いたらずり落ちるというところが致命的だったんですけれど。
OL時代を懐かしみながら布団に入ると、まだずっとラベンダーの香りが残っています。これは長時間香りが楽しめそう。ちょっとおトクな気分よね・・・。
そう思っていると、洗面所から夫が歯磨きをする音が・・・
だ、だめじゃん！
飲んでから歯を磨いちゃ！
ラベンダーの香りが台無しじゃないっ！
と注意するのも面倒なので、眠ったフリをしていると、いつものように小さなボリュームで音楽などかけながら、となりの布団に夫が入った様子。
不眠症の夫は、寝る前に音楽をかけることで落ち着こうとしているのですが、あまり効果は出ていないのです。曲がハードロックだからかなぁ。
と、数分経たないうちに
「ぐがぁぁ〜」
い、いびき？
寝ちまったのか？
こんな速攻で？
しかたなく私がハードロックを流すオーディオのスイッチを切り、ふたたび布団に入るも夫のいびきでなかなか入眠できず。
いびきの轟音と爽やかな香りとの間で、眠気が入ったりきたりの夜でした。 ラベンダーの効力は、夫が証明したとすべきか。
